夜のパーティ (2)+ 夜のパーティ (2) + 「す、すごいポジションだよね。この席」 「うん。司がよく見える」 花沢類とあたしのダンスパーティの席は・・・ お得意様のお嬢さんと道明寺の席がよく見える。 「ね、ねえ?道明寺、何か睨んでない?こっち」 「え?睨んでるの?あれ」 って花沢類は言いながら、おもっいきり睨んでると思われる道明寺に、にこやかに手を振っていた。 椿お姉さんが近くにいるからか、ずっとムスッと黙ったままこっちを睨みつけている。 「ちょ、花沢類!!」 「だって司面白いんだもん」 ははははは・・・もう苦笑いするしかできない・・・。 「よぉ牧野。類」 「西門さん!!」 「あれ?牧野は司と踊んねぇーの?」 「総二郎あれ見て」 「ぁあーそういうことか!!大変だな。牧野も」 「ほんとよ。さっきから睨まれっぱなし」 「まぁ頑張れよ!!じゃあな」 ったく。 「西門さんももっと考えてくれても良いのに」 「牧野」 「何?」 「せっかくのダンスパーティなんだから楽しもうよ」 「花沢類・・・」 あたしは何かジーンとしてしまった。 あたしったら馬鹿だ。 道明寺の対策のことばっかで、花沢類のこと考えてなかった。 そりゃ言うよね。 「ごめんね、花沢類。あたし・・」 「牧野がアホな顔してないと退屈しそうなんだもん」 「へ?」 な、何を言うんだコイツは・・・。 「は、花沢類!!」 「牧野声うるさい」 「おい!!てめーらっ!!」 道明寺が自分の席から声をあげている。 「次は司?」 「何いちゃついてんだ!!もっと離れろっ」 「ば!!違うわよ、道明寺!!」 すると花沢類はあたしの手をとり、ニコニコしていた。 「類てめーっ!!ブッ殺す」 ダンスパーティ会場に声が響きわたる。 この先が思いやられる・・・・・。 早く家帰りたいよぉ(泣) <続く・・・> ジャンル別一覧
人気のクチコミテーマ
|